文鳥について,教えてください。
こんにちは。
閲覧ありがとうございます。
近いうちに文鳥のヒナをお迎えしたいと思っています。
文鳥を飼ったことはありません。
文鳥に関するサイトをいくつか拝見しましたが,まだまだ勉強不足でわからないことだらけです。
いくつか質問させてください。
ひとつでも結構です,教えてください。
1.文鳥は砂浴びをしませんか?
文鳥はスズメの仲間で,スズメは砂浴びが大好きだと聞きました。
そして文鳥は水浴びは大好きだけど,砂浴びはしないと聞きました。
文鳥は本当にまったく砂浴びをしないのでしょうか。
また,砂浴びの擬似行為(エサ浴びやティッシュ浴びやチラシ浴び等)もまったくしないのでしょうか。
2.小松菜は本葉とスプラウト,どっちが良いですか?
小松菜を自家栽培しようと思っていますが,本葉を育てるかスプラウトで育てるか迷っています。
どちらが栄養面や費用面で効率的でしょうか。
3.文鳥に虫がつかないようにするにはどうしたら良いですか?
文鳥も生き物なのでやはり虫がつくことがあると聞きました。
できるだけ虫がつかないようにするためにできる工夫を教えてください。
4.たんぱく質について教えてください
穀類,青菜,ボレーといったメインのごはんの他に,たんぱく質を摂ってもらうためのごはんを検討しています。
具体的には,粟玉,ミルワーム,煮干,かつおぶし,脱脂粉乳,きな粉が良いのではないかと思っています。
この中で文鳥に良いもの,悪いもの,またこの他に文鳥がたんぱく質を摂るのに良いものを教えてください。
また,こういったものを与えなくても穀類や青菜やボレーといったメジャーなごはんで文鳥に必要なたんぱく質は充分に摂れるものなのでしょうか。
5.睡眠時間はどれくらい必要ですか?
文鳥は夜目が利かない動物なので,野生の文鳥は日没とともに眠り夜明けとともに起きると聞きました。
だとするとたとえば夕方6時に日が暮れて翌朝6時に夜が明けると文鳥は12時間睡眠をとるということになります。
文鳥は本当にこんなに眠るものなのでしょうか。
飼育する場合もこれぐらいの睡眠時間を確保してあげるべきなのでしょうか。
それとも人間と同じで寝ないなら寝ないでそれなりに健康にやっていけるものなのでしょうか。
以上です。
よろしくお願いします。
長文失礼しました。
細かい事は飼育していくうちに気づく事もありますが、ご質問内容にお答えしていきますね。
①文鳥は水浴びをします。水浴びか砂浴びかは生活環境に影響されます。例えば砂漠地出身の鳥は砂浴びを好みますが、水が豊富にあった場合は水浴びをする訳です。
鳥は鼻の穴が見える型と見えない型があります。見える型の鳥は水が豊富にあり、見えない型の鳥は乾燥地に住んでいた為、風で舞った砂が鼻に入らないようにしている訳です。
文鳥さんは鼻の穴が見えます。水浴びをさせてあげて下さい。
②野菜を与えるのは、シードには少ないビタミン類を補給するためです。特に視覚、免疫力、正常な皮膚の維持に関与するビタミンAは緑黄色野菜に多く含まれているので、小松菜、青梗菜、かぼちゃ、大根の葉、人参の葉などを与えます。偏った食生活は摂取する栄養素も偏ります。小松菜だけ、青梗菜だけ…というお世話の仕方は辞めた方がよろしいでしょう。
なお、緑色の部分にビタミン類は存在しています。スプラウトよりも本葉の方がお勧めです。
③鳥もヒトと同じで腸管などに菌がいます。虫が付く…というよりは感染する、という症状は有るかと思いますが、ケージをきちんと掃除していればあまり過度に反応しなくても心配はいりません。
④生体の基本であり、羽の元でもあるタンパク質は確かに重要ですが、こちらも与える場合には注意が必要です。
本来、成鳥の場合、体がすでに出来上がっている状態であるため、日常的なタンパク質要求量は、摂取量の10%が目安と言われています。これがヒナ期、換羽期には要求量が増大し、20%に跳ね上がります。
雑食性の飼育鳥は案外多く、ナナクサインコ、クルマサカインコ、キバタン、ブンチョウなどがそれに当たり、植物性と虫を主食としています。しかし現在、文鳥にミルワームを与える必要はほぼないです。
また、アワ玉にはそれほど多くのタンパク質が含まれている訳ではありません。ペット用の煮干しならば塩分が添加されていなければ適量。
かつお節は喉やそのうに張りつきやすく、悪影響を与える事があります。脱脂粉乳は消化構造がありませんので避けましょう。きな粉でも大丈夫かと思いますが、大豆製品を与えるならば煎った大豆が良いと言われています。
タンパク質は過剰に与えれば過剰症を呈します。過度な与え方は逆に病気を招きますので、おやつ感覚であげましょう。
通常、タンパク質要求量が多い時期は、食餌量を増やして対処しています。
⑤睡眠時間としてとらえるのではなく、光周期の調整としてとらえて下さい。
成熟すると、環境刺激をきっかけに性腺刺激ホルモンが分泌され、発情期を迎えます。明るい時間の延長、または減少によって、鳥の発情は左右されているのです。
基本的には半日以上明るい時間が続くと繁殖しやすいと言われていますが、文鳥は短日繁殖と考えられているため、日照時間を短くすると発情すると考えられます。
小鳥は捕食される側です。鳥目という言葉がありますが、昼行性の鳥は夜間に餌を探し回る事をしません。自分の命を守るために、夜間はじっとしているものです。眠っているかはあまり重要ではありません。
最後に餌について補足をさせていただきます。
鳥の食事の中で不足しやすい栄養素としてあげられているのが、ヨウ素、カルシウム、ビタミンA、ビタミンDです。
VDにはD2とD3がありますが、鳥が利用出来るのはD3のみです。これは日光浴をする事で摂取した脂肪からビタミンD3を生成しますので、1日15分以上は日光浴をさせてあげると良いでしょう。
Caの吸収は腸管で行われますが、Caの栄養素吸収はビタミンD3に完全依存していますので、与えているから大丈夫と思わない方が無難です。
VAは前述通りです。
ヨウ素はボレー粉など海産物に含まれますが、摂取量が安定しないため、ヨウ素の含有されたビタミン剤の使用、またはペレット食への移行が推奨されています。
ヨウ素は甲状腺ホルモンを合成する上で核となる重要な物質です。穀類にはヨウ素が含まれないため、他の副食あるいはサプリメントからヨウ素を摂取しなければならないのです。しかし、多くの飼育者がこれを怠っており、また甲状腺誘発物質であるゴイトロゲンを多く含む物質(アブラナ科植物、マメ科植物など)が多給されているため、甲状腺腫の発生頻度は非常に高くなっています。特に甲状腺腫は文鳥にやセキセイインコに多く見られています。
欠乏症が叫ばれる一方で、ヨウ素は過剰症も存在しています。そのため与えるには一定の配慮が必要です。
文字数制限によりこれ以上の回答が出来ませんので、ここで終了いたします。
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