2012年3月10日土曜日

脂身の色 牛や豚の脂身は基本的に白色で、焼いたとしても透明ですよね? 人の脂身...

脂身の色



牛や豚の脂身は基本的に白色で、焼いたとしても透明ですよね?

人の脂身は生でも焼いても黄色なのは何故ですか?







勘違いをなさってます。

基本は、人間のみ成らず、牛や豚も体脂肪は黄色いのが通常です。

黄色い色は、ビタミンAの化合物のカロチンの色で、ミカンやニンジンの黄色や、草等の黄緑色のもとです。

なので、主に放牧されて生の草を食べているような、アメリカやオーストラリアの自国内向けの牛肉の脂身は黄色いですし、日本国内でも牛乳を搾られているような、酪農家の乳牛も、そのまま肉にすれば、脂身は黄色いです。



日本では、なぜか白い脂身の肉が消費者から好まれて買われますので、肉生産者は、わざわざ、牛や豚がビタミンA欠乏状態になる様に飼養管理をして、体内にビタミンA(カロチン)が蓄積しないようにして、白い脂身の肉を生産供給しています。

なので、超高級牛肉になる様な牛は、出荷時点ではビタミンA欠乏で夜盲症を発症するかしないかのギリギリの段階での出荷です。








食生活にもよるようですが、局所麻酔での手術時に、自分の脂肪が黄色っぽいのを見たことがあります。

脂溶性のビタミン、ビタミンAの前駆体であるβ-カロテンの含有量が多いと黄色になるそうです。

β-カロテンは体内でビタミンAに変換されますので、ビタミンAが多いと必然的にβ-カロテンも多く存在するので、色素が沈着して黄色に見えます。

みかんを沢山食べた後皮膚が黄色になるのも、カロテンの一時的な脂肪沈着が原因と言われています。

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